こんにちは。つなぐ感染対策支援室の横山です。
香川県から2026年第24週(6月8日~14日)の感染症週報が公表されました。
今週は定点把握感染症の報告患者数が前週から大幅に増加し、特に咽頭結膜熱(プール熱)と手足口病が急増しています。いずれも保育施設や学校を中心に流行しやすい感染症であり、今後の本格的な夏シーズンに向けて注意が必要な状況です。
また、全数把握感染症では結核や百日咳、侵襲性インフルエンザ菌感染症などの届出もみられました。医療機関、介護施設、保育施設では、自施設の利用者や患者層に応じた対策の見直しが求められます。
この記事では、香川県感染症週報2026年第24週の内容をもとに、今週注目すべき感染症の動向と、施設種別ごとの対応ポイントをわかりやすく解説します。
今週の全体像

2026年第24週(6月8日〜14日)の定点把握感染症の報告患者総数は151人で、前週(110人)から大幅に増加しました。感染性胃腸炎(ウイルス性)が引き続き首位を占めつつ、咽頭結膜熱・手足口病が急増しており、夏型感染症シーズンへの移行が明確になっています。
定点把握感染症の動向

感染性胃腸炎(ウイルス性)は過去10年平均(6.1人)と同水準で推移しており、依然として最多報告疾患となっています。一方、咽頭結膜熱と手足口病は前週から2倍超の急増を示しており、夏に向けた流行拡大が懸念されます。ヒトメタニューモウイルスは過去10年平均(0.1人)の10倍にのぼる高い水準が続いています。
今週もっとも注目すべき動向:咽頭結膜熱

咽頭結膜熱(プール熱)は主にアデノウイルスが原因となり、発熱・咽頭炎・結膜炎の三主徴を呈します。今週(0.7人/定点)は過去10年平均(0.7人)と同水準まで急増しており、初夏〜夏にかけての流行ピークを迎えつつある状況です。
今週の気象との関係
第24週の平均気温は22.8℃(過去30年平均と同値)、平均湿度は67.6%でした。気温・湿度ともに夏型感染症が活発化しやすい条件に近づいています。手足口病・咽頭結膜熱・ヘルパンギーナなど夏季流行型のウイルス感染症は、高温多湿環境で伝播が加速しやすく、特にプール使用や集団活動が増える施設では衛生管理の強化が必要です。Rhinovirusは年間を通じて検出されますが、梅雨期の換気不足・密集環境でも伝播リスクが上昇します。
施設種別の対応ポイント
急性期病院・診療所
- 咽頭結膜熱(アデノウイルス)疑い患者:接触・飛沫予防策を確実に実施
- マイコプラズマ肺炎(小豆・高松で報告):小児・成人への適切な抗菌薬選択確認
介護施設
- 感染性胃腸炎(ウイルス):嘔吐・下痢症状のある利用者・職員の早期把握と隔離対応
保育施設・病児保育
- 手足口病が急増(定点1.0人、前週比216.7%):西讃で警報レベル。登園基準の周知・保護者への情報提供を行う
- 咽頭結膜熱:プール前後のタオル共用禁止・プール水・周辺環境の消毒徹底
おわりに
感染症の流行は週ごとに変化します。週報のデータを「読むだけ」で終わらせず、自施設の状況と照らし合わせて「今、何をすべきか」に落とし込むことが、集団感染の予防につながります。
「感染対策のことは気になっているけれど、何から手をつければいいかわからない」
「マニュアルはあるけれど、実態に合っているか自信がない」
「職員への教育をもっと充実させたいが、時間も人手も足りない」
そのようなお悩みを抱えている方は、ぜひ一度つなぐ感染対策支援室にご相談ください。
当室は、急性期医療機関での15年の臨床経験と感染管理認定看護師の専門知識をもとに、医療機関・介護施設・保育施設・歯科診療所など、さまざまな施設の感染対策をサポートしています。「難しい」「堅苦しい」ではなく、現場の実情に寄り添いながら、一緒に考えるスタイルで支援いたします。
対応内容の例
・感染対策に関するご相談(単発・継続どちらも対応可)
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