2026年4月最新版 麻しん(はしか)の流行状況|医療・介護・保育施設が押さえておくべき感染対策とワクチン対応

感染対策

国内における麻疹(はしか)流行状況

香川県内では現在発生がないものの、全国的には2026年に入ってから報告数が急増しています(2026年4月12日時点で全国累計299人)。
ここでは改めて麻疹(はしか)の流行状況と感染対策についてまとめます。

1. 年齢層別罹患者数(傾向)

2026年の流行は、特に10代後半から40代の「活動世代」に集中しているのが特徴です。
複数の報告データに基づくと、主な傾向は以下の通りです。

  • 成人(20歳以上)の割合: 全体の約64%を占めています(日本小児科学会データ)
  • 10代(15-19歳)の割合: 約28%を占めており、若い世代での感染が顕著です
  • 活動世代全体: 15歳から49歳までの層で見ると、感染者全体の80%以上を占めるというデータも出ています

この世代は、定期予防接種の制度変更により、2回接種の機会が十分でなかった層や、接種歴が不明な層が多く含まれていることが主な要因と考えられています。

2. 国内における流行地域

都道府県別の累積報告数(2026年第13週時点までの概況)は以下の通りです。

  1. 東京都(48例)
  2. 鹿児島県(24例)
  3. 愛知県(23例)
  4. 栃木県(6例 ※週次報告より推計)
  5. 神奈川県(7例 ※週次報告より推計)

※データは各期間の累積数に基づきます。報告数は週ごとに変動するため、自治体が発表する最新の「感染症発生動向調査」も併せてご確認ください。

現状認識

  • 麻しんは非常に感染力が強い感染症(空気感染)
  • 2020年以降で最多ペースの感染拡大
  • マスク・手洗いだけでは予防不十分
  • 先進国でも重症化リスクあり
    • 肺炎・脳炎・腸炎など
    • 約1,000人に1人が死亡するとされる

ワクチン対策(最重要ポイント)

  • 2回接種が基本(発症予防+重症化予防+集団防御)
  • 接種歴が不明な場合は母子手帳等で確認
  • 不明・未接種なら接種を検討

特に確認・対応が必要な人

  • 2000年4月1日以前生まれ
    • → 2回接種未実施の可能性あり
  • 10代〜40代
    • → 現在の流行の中心世代

子ども

  • 1歳・就学前1年間の定期接種は早めに実施

海外渡航者

  • 流行国あり
  • 接種が不十分な場合、渡航2週間前までに接種検討

疑い症状がある場合の対応(現場で重要)

  • 発熱・発疹などで麻しんを疑う場合
    • 外出しない
    • 医療機関へ必ず事前電話連絡
    • 指示に従って受診
    • 疑い患者は個室隔離で対応
    • 空気感染対策としてスタッフはN95マスクを装着+標準予防策
  • 受診時
    • 公共交通機関の利用は避ける(受診前に指導する)
    • 疑い患者は個室隔離で対応(可能であれば陰圧室対応)
    • 空気感染対策としてスタッフはN95マスクを装着+標準予防策

麻疹(はしか)ウイルスはインフルエンザなどのウイルスと異なり、空気中を漂い続ける性質があり、同じ空間を共有するだけで感染するリスクがあります。
受診する場合は他の患者と交わらないよう、導線や診察場所を工夫する必要があります。
また、対応するスタッフは麻疹の抗体が十分ある、またはワクチン接種が確認できている人が担当することが望ましいです。

麻疹(はしか)を疑った際の対応については、下記の国立健康危機管理研究機構(JIHS)の資料もご参照ください。
https://dcc.jihs.go.jp/information/pdf/mashin20260327.pdf

行政対応への協力

  • 保健所指示のもと接触者調査(疫学調査)を実施
    • 罹患者と接触した患者、職員などをリストアップする必要がある

特に注意すべき対象者

接種を強く検討すべき職種

  • 保育・教育関係者
  • 医療従事者
  • 小児と接する機会が多い職種
  • 空港・観光業など渡航者対応職

重症化リスクが高い人

  • 妊婦
    • ワクチン接種不可 → 妊娠前の接種が重要
  • 免疫不全者
    • 主治医と相談
  • 乳幼児
    • 肺炎・脳炎リスクあり
    • 同居家族の免疫確認が重要

今後の動き

  • 「保健所における麻しん対策ガイドライン(第3版)」が発出予定です

現場向けまとめ(行動指針)

  • 職員のワクチン接種歴を把握・必要に応じて接種を勧奨
  • 発熱+発疹=麻疹(はしか)を疑う意識づけ
  • 疑い時は
    • 早期隔離
    • 事前連絡受診

感染対策に不安がある方へ

  • 「麻疹対応に自信がない」
  • 「渡航歴確認のフローが曖昧」
  • 「感染対策マニュアルを見直したい」

このようなお悩みがある場合は、現場に合わせた形で支援が可能です。

つなぐ感染対策支援室では、
各施設の体制や人員に合わせて“実際に運用できる形”で感染対策を整備します。

  • マニュアルの見直し・新規作成
  • 渡航歴確認・初期対応フローの整理
  • 職員向け研修・実地指導

まずは状況の整理だけでも構いません。お気軽にご相談ください。

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